
「高性能住宅が良いことは分かっている。でも、高いから諦めました。」
こういう方も多いのではないでしょうか。
断熱性能や気密性能を高めれば、快適になる。
冷暖房に使うエネルギーも少なくなる。
将来の光熱費の負担も抑えられる。
そこまでは知っている。
それでも、家を建てる時に250〜300万円余分にかかるとなれば、迷うのは当然だと思います。
住宅ローンもある。
土地代も上がっている。
建築費も上がっている。
だから、
「性能が良いのは分かっているけど、今回はここを削ろう」
となってしまう。
でも、ここで一度考えてみてほしいんです。
その250〜300万円は、本当に単なる「余分な支出」なのでしょうか。
私は「元を取る」という表現はあまり好きではありません。
家は投資商品ではなく、家族が何十年も暮らす場所だからです。
ただ、性能を高めるために最初に支出したお金は、その後の光熱費など、住んでからの支出を減らすことで長い時間をかけて回収していくことができます。
しかも、回収しているその間も、
夏は涼しく、冬は暖かく、
家の中の温度差が少ない。
そんな快適な環境で毎日暮らすことができます。
つまり、高性能化にかかる250〜300万円は、
単に「高い家を買うためのお金」ではなく、
これから30年、40年続く暮らしの質と、将来の支出を抑えるための「先行投資」と考えることもできると思うんです。
そして、もう一つ。
「断熱等級7までは必要ありません」
そんな言葉を聞くことがあります。
でも、その言葉を言っている人は、
実際に断熱等級7の家を建てたことがあるでしょうか。
その家で暮らしたことがあるでしょうか。
等級6と等級7の違いをシミュレーションしたことがあるでしょうか。
そして何より、
実際に等級7の家で暮らしている人の声を、どれだけ聞いたことがあるでしょうか。
日本では、断熱等級7の家で暮らした経験のある人は、まだまだ多くありません。
実際に暮らしてみなければ分からない快適さがあります。
私自身、お客様から、
「冬の朝が全然違う」
「家の中の温度差が本当に少ない」
「以前の家には戻れない」
…そんな声を聞いています。
全国で高性能住宅を建てている工務店の方々からも、同じような住まい手の喜びの声をたくさん聞きます。
もちろん、
「すべての家を絶対に断熱等級7にするべきだ」
と言いたいわけではありません。
予算も、地域も、家族構成も、価値観も違います。
でも、
知らないものを「必要ない」と決めてしまうことと、
きちんと知った上で「自分たちには必要ない」と判断することは、
まったく違います。
家づくりで考えてほしいのは、
「いくらで建てられるか」だけではありません。
建てた後に、
いくらかかるのか。
どれくらい快適なのか。
どれくらいのエネルギーで暮らせるのか。
そして、その家で30年、40年暮らした時に、トータルでどれだけのお金を支払うことになるのか。
大切なのは、
「建築費をできるだけ安くすること」ではなく、
「生涯でできるだけ負担の少ない家を建てること」。
どの住宅会社で建ててもいいと思います。
ただ、何千万円というお金をかけて、一生に一度かもしれない家を建てるなら、
目の前の250〜300万円だけを見て、
これから何十年も続く住宅性能を諦めてほしくない。
まず知る。
数字で比べる。
実際に暮らしている人の声を聞く。
その上で、自分たちにとって本当に必要な性能を選ぶ。
初期費用だけではなく、
30年、40年先の暮らしまで考えて家を建てる。
それが、これからの時代の
「正しい家づくり」だと思っています。
代表 淺野
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